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癒しの星空:カタリナ彗星/アークトゥルス/M3のトライアングル

2016年1月8日未明の空はすっきり晴れていました。

カタリナ彗星(C/2013 US10)はうしかい座のアークトゥルスから離れつつありますが、アークトゥルスとM3(メシエ番号3番)と三角形を形成する位置に来ています。

M3は、球状星団の中では比較的明るく大きく見えるものですが、地球からは3万光年以上離れています。
球状星団とは、直径10万光年ほどの銀河系の円盤を球状に取り囲む空間に、年老いた恒星が球状に密集している天体です。
太陽よりも近くにいるカタリナ彗星や、銀河系の円盤の中の太陽の近く37光年ほどの距離にいるアークトゥルスよりも、遥かに遠いところにあります。

M3から30000年以上前に発せられた光と、
カタリナ彗星から数分前に発せられた光、
膨大な宇宙空間を交錯する光を私たちは一緒に見ているのです★☆ノノノ

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160108_051750C7FaLAsDdT_C2Lt85RR1500 ↑ M3

160108_053657BC6FaLAsDdT_C3Lt85RR1500↑ カタリナ彗星:右やや上向きの微かな細い尾がイオンテイル、下向きに広がった尾がダストテイルです。

癒しの星空:プレアデス星団と月

11月25日の晩は、夕方から降り出した雨が本降りとなってきています。
11月20日の晩は薄雲がときどき発生しましたが、星空が楽しめました。

西に沈んでいく月齢8.8の月(11/20 20:41)と、
天頂近くに昇ったおうし座のプレアデス星団(11/21 00:30)をどうぞ(⌒-⌒)
プレアデス星団はメシエ番号45(M45)。
昴(スバル)と言ったほうがわかりやすいでしょうか。

スバルの車のマークの6つの星は、このプレアデス星団をもとにデザインされています。

神話の中では、7姉妹となっています。
アトラスの上(北)のプレイオネが加わって7姉妹です。
オリオンは、美しい7姉妹に惹かれて誘いますが、逃げられてしまいます。
しつこく追い回すオリオンから、逃げられるよう女神のアルテミス(=月)が、姉妹を鳩にしました。
おうし座の隣にいるオリオンは、空へ昇って星になった姉妹をまだ追いかけているとも言われています。

11月25日の晩、星が見える地域では月齢14ほどの月が、プレアデス星団のすぐ南に見えるはずです。
ただ、月が明るくて肉眼ではプレアデス星団はとても見にくいでしょう。
ここしばらくは月の明るさで、この写真のようにプレアデス星団を写すことは難しいです。
20日も薄雲と西空の月で条件はそれほど良くありませんが、
なんとか分子雲をあぶりだすことができました(^▽^)

11月26日の夕方の満月は、おうし座のヒアデス星団を通過します。
月が出る頃には1等星のアルデバランを隠しており、
18時頃に月の西側からアルデバランが出てきます。
とても珍しい現象です(⌒o⌒)

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