「星団」タグアーカイブ

癒しの星空:とも座 M46,M47

ばら星雲から冬の天の川を南の方(日本では下の方)にたどると、
とも座の散開星団M46,M47があります。

南天の二重星団と呼ばれることもあるように、
ふたつの散開星団が寄り添っています。
ふつうに二重星団というと、秋の星座のカシオペア座の近く、
ペルセウス座にある星団ですので北天にあります。

M46,M47は、全天で一番明るい恒星、おおいぬ座シリウスとほぼ同じ赤緯で南天になります。
シリウスに対しては左(東)の方に見えています。

M46の中といってもいいところには青み掛かった惑星状星雲NGC2438があり、
小さめの散開星団NGC2425,NGC2414も近くにあり、とても見応えがあります。

美しい星々の集まりが星団を形成し、
さらに星団、星雲が手を取り合っている姿は荘厳です\(^☆^)/

160202_231527C9FaLAsDdT_C2Tt98R1500 160202_231527C9FaLAsDdT_C2TCt98R1500 160115_232348C23FaL2AsDdT_TC5R1500

癒しの星空:おうし座 M45

おうし座も、黄道12星座のひとつで星占いにも出てくるうえに
昴(すばる)があるのでよくご存じの方が多いことでしょう。

その昴は、おうしの首のあたりにあってプレアデス星団とも呼ばれる散開星団で、メシエ番号では45番に登録されています。
おうしの目,鼻あたりの星の集まりはヒアデス星団と呼ばれ、右眼のところにある1等星アルデバランがα星になります。

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↑プレアデス星団(=昴=M45)とヒアデス星団

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↑プレアデス星団(=昴=M45)

癒しの星空:ふたご座 M35

ふたご座は、黄道12星座のひとつで星占いにも出てきますので、
馴染みのある方が多いでしょう。
ふたごの兄の頭のところにα星のカストルがあります。
弟の頭のところにあるポルックスはβ星ですが1等星、カストルの方が僅かに暗くて2等星です。
それでも、ふたつの明るい星が並ぶ姿を見ると、兄弟星として納得してしまいます。

今回、紹介するのは、ぎょしゃ座の散開星団の流れで、
ふたごの足元、カストルの左足のつま先の先にある散開星団M35です。
γ星のアルヘナはポルックスの左足甲のあたりにある恒星です。

Mの番号は、フランスの天文学者のメシエさんが18世紀に作ったカタログで星団や星雲につけられた番号です。
M35のすぐ脇には、NGC2158という散開星団があります。
子持ち銀河と呼ばれるM51は大きな銀河のすぐ横に小さな銀河が寄り添っているのですが、
M35とNGC2158は子持ち散開星団のように寄り添っています。

NGCの番号は、アイルランドの天文学者のドライヤーさんが19世紀に作ったカタログで星雲星団につけれられた番号です。
ニュー・ジェネラル・カタログを略してNGCと呼ばれています。

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↑ふたごの足元

160110_001535C5LAsT_C2Lt98R1500↑M35+NGC2158

癒しの星空:ぎょしゃ座 M36,M37,M38

年明けから、星空を眺めるのに良い晴れたが多い日々です。
日頃のお仕事や人間関係で、喧噪を感じている方も
星空を眺めることで、癒しを得ることができるでしょう。

そこで、オリオン座以外の冬の星座もいくつか紹介していきます。

ぎょしゃ座は、オリオン座のほぼ真北にある5角形が目立つ星座です。
1月14日ですと、22時頃にオリオン座が真南に見えますが、
そのまま頭を上げて天頂付近を見上げると少し黄色掛かった1等星カペラが目に入ってきます。
ぎょしゃ座でよく観望の対象となるのが、M36,M37,M38
という3つの散開星団です。
双眼鏡でも普通の恒星ではないことがわかり、小さな天体望遠鏡で数々の星の集まりがわかります。
3つの散開星団の違いまでわかれば、あなたは星の先生と慕われるでしょう(^☆^)

160110_010844C5FaL_TR1500↑ぎょしゃ座の5角形のうちの4つが入っていますが、ひとつが写野の外です。
3つの散開星団M36,M37,M38とぎょしゃ座α星(カペラ)との位置関係がわかるようにしました。

160110_002842C5LAsT_C2Lt98R1500 ↑M36

160110_003706C6LAsT_C2Tt98R1500 ↑M37

160110_004546C5LAsT_C2Lt98R1500↑M38