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写真撮影の過程、テクニック、想いを綴ります。あなたの写真も、よりいっそう輝きます。

フォトInfo はままつフラワーパーク

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No.1とNo.2
どちらが、お気に入りでしょう?


同じ位置からの撮影で、構図は、
No.2がほんのわずかに右を向いてはいますが、
ほとんど変わりありません。

それでは、何が違うのでしょう。


ISO感度は、どちらも400で同じですが、
違いは、絞りとシャッター速度の関係です。

No.1:絞り=F2.8,シャッター速度=1/4000秒
No.2:絞り=F13,シャッター速度=1/200秒

EV(Exposure Value)としては同等なのですが、
絞り値の違いにより、
ピントが合っているように見える範囲=被写界深度
が大きく違うのです。

No.2では、
前方の紫の花、
後方の紫の花と緑の草
の2列に分かれているように見えますが、

No.1では、
前方の紫の花だけをとっても、
それぞれ距離が違い、奥行があることがわかります。

このように絞りの値を小さくすることで、
主題を浮かび上がらせることができます。

逆に絞りの値を大きくすることで、
背景も何が写っているのかがわかるようになり、
距離感も縮まり、引き寄せ効果感が大きくなります。

もうひとつ、絞りの値が小さいときは、
レンズの特性として周辺減光が大きくなります。
No.1で、特に四隅がNo2.に比べて、
暗くなっていることがわかると思います。

絞りが設定変更できるカメラにて、
お試しください。

フォトInfo 桜淵公園 ふじ棚

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No.1~No.4
のうち、一番のお気に入りはどの写真でしょう?


人それぞれで、答えはありません。

微妙な違いでも好みが発生するのはなぜか
考えてみることが面白そう
と思いました。

写真で見ると、(あたりまえですが、)
ふじが止まっていますが、撮影時には風にたな引き、
ピント合わせは非常に難しいです。

100mmマクロレンズで、絞りはF2.8開放。
被写界深度は極めて浅く、どこにピントを合わせるか、
バックの状態も見ながら、構図を決めています。