日別アーカイブ: 2015年5月18日

あの世に聞いた、この世の仕組み

【書名】 あの世に聞いた、この世の仕組み
【著者】 雲黒斎
【出版社】 サンマーク出版

心療内科の門を叩いた普通のサラリーマンが、自分の守護霊とコンタクトがとれるようになった著者がブログに綴ったあの世とこの世の話です。

あの世の概念について、特に我々日本人は、明快な教育を受けていません。
宗教的な知識も持ち合わせていない私は、死について過大な恐れを抱いていました。
そして、その恐れは逆に興味となり、学ぶ意欲に繋がりました。

本書では、ユーモアを交えながら、あの世のしくみが楽しく表現されています。

記憶はどこに貯められているの?  脳ではなく魂だよ。
自分のことを目に見える肉体だけだと思う物理主義の一元論を信じている方は、この段階で興味を失ってしまうのかもしれません。
脳は単なるチューナーであり、意識の周波数を現世から少し魂側のチャンネルにシフトしたことで、守護霊とコンタクトできるようになったところから話は始まります。

自己実現の観点でのポイントとしては、

自分の思いそのものが、自分の現実をつくる
夢や希望は、追い求めてはいけない。引き寄せる

というところです。

「〇〇がほしい」という欲望は、「〇〇が足りない現実」をつくり、「〇〇に近づいている」という自信・確信は「〇〇が近づく現実」を引き寄せることになるのです。
「もっとお金がほしい」という思いが強まれば、もっともっとお金がほしい、すなわち、お金が足りない状況をつくりだしてしまいます。
神社のお参りで、○○になりますように、と願うことは、○○から自分を遠ざけることになる理由はここにあります。

「自分」とは何か?
について、お風呂の水面から出た指先が比喩として挙げられています。水中では、他の人たちとも繋がっているのです。世界には、たくさんの命があるという勘違い・思い込みは、人間が長きにわたりはまっている呪縛だ、と表現されています。これは、まさに私の信念のとおりであって、すべてを動かす命はたった一つの同じものなのです。

この世の人生とは?
「学校」みたいなもの。
入学[誕生]して、卒業[他界]する
あの世という枠組みの中にこの世がある
自由であるけれども、肉体という制服を来て、すべて自習。
善とは何かという課題が与えれ、卒業試験は、
愛とは何か問われるという。

最後に挙げるポイントは、
幸せになるためには、何かをなさねばならないというのも自我の洗脳、罠による思い込みであって、

自分自身の存在自体が幸せそのもの

であるということ。青い鳥探しの話のとおり、幸せは探しに行かなくても目の前にあるのです。

何者かになろうとする必要はなく、
何もしなくてもそのままの自分に、
いま、幸せを感ればよい
のです。

あの世に聞いた、この世の仕組みTR1200